みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた – Matt LeMay

それが「定義は?」とい質問だ。何か言われたときに、その意味をなんとなくわかっていたとしても、あえて「定義は?」と聞いてみる。その繰り返しにより、妥協なく、本質を理解しようとする組織が出来上がる。

これはこちらから顧客へ話をする場合にも積極的に取り入れる必要がある。これまでも相手によってはこういう会話が出てきていて、そういう打ち合わせの後にはとても高揚した気分になっていて、「これだよ、これ」という気分。

アジャイルをムーブメントとして捉えると、私達が協力しなければいけないものであることが明確である。アジャイルは私たちに、オープンで協調的で思索的であれ、と言う。プロセスやツールの「正しい」実践の先を見据え、それぞれの人たちの違いや複雑さを受け入れよ、より良い方向に向かって一緒に働く方法を見つけることを求める。

相手に対する思いやりを意識することに努める。ここまで4年の経営を行ってきて、すこし思いやりをなくしていたところがあった。そうであっては自分のなりたい自分と会社になれない。もう一度思いやりを。人はそれぞれの立場で仕事に臨んでいる。思いやりを。

対照的に、アジャイル方式には、小さいながらもでき上がったアウトプットを短い周期でリリースするような機能横断チームがいる。「機能横断」という用語は、通常、プロジェクトの計画から実行までに必要とされるすべてのスキルが1つのチーム内に備わっているようなチームを指す。このチームは協力して働き、タイムボックスと呼ばれる有限で一貫性のある時間の区切りの中で、小さなアウトプットを完成させる。各タイムボックスのアウトプットは、対象者に向けてリリースされる。そこで集められたフィードバックは、将来のタイムボックスでのアウトプットの方向性と優先順位づけのために利用させる。このようにして価値のあるものが迅速に提供される。

サイト構築を担当するチームにはデザイナーと開発者の両方がいる。あなたは彼らと協力して、あなたや顧客のニーズにもとづいて、より小さなリリースに優先順位をつける。たとえば、最初の2週間のタイムボックスでは、店舗に関する情報を顧客に提供する簡単なランディングページを作ろうと決める。それから次の2週間のタイムボックスで、週ごとの特売品やお勧めを載せるだけのメーリングリストを作ることにする。4週間後には、あなたのビジネスの成長に寄与する何かを手に入れているだろう。もしかしたらそれは、あなたが思い描いていたフル機能のウェブサイトでないことだってあるのだ。

ぜひ試してみたい。短いタイムボックスでそこまでの結果が見えるので、全体の指揮もあがるだろう。

顧客中心主義は私たちの主要な目標を「上司を幸せにする」から「顧客を幸せにする」のにとても役立つ。

「ビジネスのステークホルダーを幸せにするもの」と「顧客に価値をもたらすもの」の大きな違いに注意してほしい。アジャイルの顧客第一アプローチで一番難しいのは、これら2つが必ずしも常に一致するわけではないことを認識して同僚やマネージャーに顧客のニーズとゴールが生命線であることを伝えることだ。

スケジュールや予算などの企業由来

顧客インサイトを巨大なパワーポイントで提供する習慣をやめて、小さくても構わないのでタイムリーな顧客インサイトを頻繁に提供する。

たとえ街角やコーヒーショップで誰かと話をするだけだとしても、建物から出て直接顧客と対話する。

やっぱりこれが大事で、テレワークが言われるが、全てを合理的に済まそうとするのでなく、不合理にひそむ真実をとりたい。

プロダクトやマーケティングの担当者に簡単なメールを送って、失敗に終わった電話や失注から得られるインサイトを集め、変化し続ける顧客ニーズに関する理解を共有する。

人が一緒に過ごす時間をインパクトのあるものにするために、あらかじめ会議で何を決定したいかを考えておく。

大人数での会議の難しさにあたっているちょうど今。社内での問題も解決できるようになるとよいのだが、どう切り出していいのか、また切り出すべきなのか。本当に人それぞれの立場でそこにいる。会社の文化なのか、役割を持たない人も会議に参加している。まずこれは変えていくべき。参加しなくても良く、別のことをしてもらうのか、プロジェクトに役割を持たすのか。社内でのコミュニケーションが希薄そう。信頼というよりは、ダメなところをみつけて、それを叩く。外から見ていると見にくく映るが、中にいるとイラつくのは分かる。思っていることをきちんと話して、良い方向に変えていくべきなのだが、そこまでの熱量はない。すると誰かが変わりにやるべきなのだが、そこまでの責任を? しかしここまで思った以上何かしらの判断をしなければいけない。うむ。

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