スティグリッツ入門経済学 第4版 – ジョセフ E.スティグリッツ

村上龍の経済や金融に関する本を読んでいく中で、村上龍自身が勉強のために読んだという本を読んでみることにした。

たとえば、以下のようなことを理解するのに、経済学はどのように役立つだろうか、なぜ鮭の絶滅は心配する必要があるのに、羊についてはその絶滅を心配しなくてよいのか、なぜ自動車メーカーは広告を出すのに、小麦栽培農家は広告を出さないのか、なぜ市場主義経済国は、政府の計画に依存する国よりも成功したのか、なぜ一つの企業が産業を支配することは望ましくないのか。

導入がこれで、そそられた。商売をはじめて、はじめて興味を持つ子ができた話で、大学の頃仲良くしていた奴が経済学部で、ラジャスターンで泊まった宿のインド人大家にミクロ経済とマクロ経済について説明したのを思い出した。

経済学とは、個人、企業、政府、さらに社会にあるそのほかのさまざまな組織が、どのように選択し、そうした選択によって社会の資源がどのように使われるのかを研究する学問である。

三つの主要な市場
1 生産物市場
2 労働市場
3 資本市場

市場経済は、価格、利潤、および所有権を通じて情報とインセンティブを個人や企業にもたらす。価格は、さまざまな財の相対的な希少性についての情報を提供する。価格システム price system によって、その財のために最も多くのお金を支払っても良いと考え、かつ支払い能力のある人々の手に、それらの財がわたることが保証される。また価格は希少性についての情報を消費者に提供し、消費者は自分の消費を調整してこれに対応する。同様に、価格は個人がさまざまな財をどのように評価しているかについての情報を企業に提供する
利潤を追求する企業は、価格のもたらす情報に反応するように動機付けられている。企業は、消費者が望むものを、最も効率的な方法ですなわち希少な資源を最も少なく利用する方法で生産することによって、利潤を増加させる。

サンクコスト sunk costs
あなたが映画の切符を購入するために10ドルを支出してしまったと仮定しよう。その映画に10ドルの価値があるかどうか懐疑的ではあったが、映画館に行ったとしよう。そして映画が始まってから300分で、あなたの悪い予感は当たり、映画が駄作であったことに気づいたとしよう。そのとき、映画館を出るべきかどうかという決定を下す際には、支払ってしまった10ドルは無視すべきである。それがサンクコストであり、映画を最後まで観続けようが映画館を出ようが、その10ドルは戻ってこないのである。いま考慮すべき選択は、映画の残りの60分の時間をどのように使うか、すなわちひどい映画を観続けるかまたは映画館を出て他に何かをするか、ということである。

ここまでで、ようやくこの本の4分の1ほどを読み終わった。
ここで一旦休憩。本日より日本へ。また2週間後戻ってきてから読み進める。

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