血の轍3 – 押見修造

この母親の女は何なんだ、と思うが、いろんな人が母親になり父親になるのだから、こういう人がいても不思議でないし、この間訪れたミャンマーでは久しぶりに、まだ16歳くらいだろうというような女の子が子供を連れている様子を何度も見たし、世界を見渡せばそんなケースはざらにあるだろう。日本ではコンビニの定員を土下座させて動画に撮影しyoutubeにアップロードしたり、老人ホームで働く人間が施設の老人達を殺したり、アメリカでは高校生が校内で自動小銃を乱射したり、おかしな事件があり、そういう場所で生きる人間がかかえるストレスから、おかしな人間が生まれ、そういう人間が子供を育てる。じゃあ発展途上国の方が人が良くなるのかと言えば、タイの田舎でも30歳の男が70歳の女性をレイプするような事件が起こるので、一概にそうとも言えないのかもしれない。ただし、相対的に見れば、発展途上の国のほうが分かりやすい問題があるように思え、そうであれば、そちらの方が複雑でなく、幾らか分かりやすく生きていけるのではないだろうか?

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