人間そっくり – 安部公房

「砂の女」に続いて。
安部公房の世界観は、海外での評価も高いのだとかいうか、あまり得意ではない。
昔の同僚が読んでいた「箱男」が気になっている。いずれもう1冊読んでみようと思う。

でも、けっきょくナイーブなのねえ、話を聞いてやっていさえすれば、それでご満足なんだから。

いまさら気のふれたファンなどというのは、薬味にしても利きすぎている。

平凡も、徹すれば、非凡に通ずるっていうじゃないの

臆病な犬ほどよく吠えるというが、その臆病さのおかげで、犬はしばしば、身の安全を保つことが出来るのだ。

化学の実験でもするように、掌を内にあおって、紅茶の湯気を鼻の穴に送り込みながら、

素晴らしい表現の仕方。

気づいたときには、もうじきが、一足飛びに、まだになっていたのだ。

大きな嘘を隠すには、小さな無数の嘘で、そのまわりをくるんでやるのが一番だという。

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