サラダ記念日 – 俵万智

あとがきで「私と歌の出会いは〜」と俵万智が書いていて、短歌は歌なのだと、つまりそれは音楽であると知った。

短いということは表現にとってマイナスだろうか? そうは思わない。とも。
短歌なり自由律俳句というものをやってみると、何を言いたいかかなり絞る必要がある。
その言いたいことをどんな言葉で言うか。そこにユーモアを込められるか。これが下手くそながら面白くて、1日に一つ、歌を詠んでいる。

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のあたたかさ

通るたび「本日限り」のバーゲンをしている店の赤いブラウス

愛人でいいのとうたう歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う

「おまえオレに言いたいことがあるだろう」決めつけられてそんな気もする

その日から生き方変えたという君のその日の記憶吾いは見えない

会うまでの時間たっぷり浴びたくて各駅停車で新宿に行く

王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷 – 岩佐 淳士

タイは東南アジアのなかでは、比較的民主化が進んだ自由な国とのイメージを持たれている。しかし、「国境なき記者団」が発表したこの10年間(09〜18年)の「報道の自由度ランキング」を見ると、タイは約180ヵ国中130〜153位で、とても低いランクにとどまっっている。
<中略>だが、今やタイの「報道の自由度ランキング」(18年 140位))は、近年民主化に向かうミャンマー(137位)に逆転されている。

かつて総選挙で、反タクシン派グループ「民主市民連合(PAD)」がスーツ姿のトラやトカゲ、水牛ポスターを掲げたキャンペーンを行ったことがある。タクシン派の政治家は「動物並み」とのメッセージだ。