あとがきで「私と歌の出会いは〜」と俵万智が書いていて、短歌は歌なのだと、つまりそれは音楽であると知った。
短いということは表現にとってマイナスだろうか? そうは思わない。とも。
短歌なり自由律俳句というものをやってみると、何を言いたいかかなり絞る必要がある。
その言いたいことをどんな言葉で言うか。そこにユーモアを込められるか。これが下手くそながら面白くて、1日に一つ、歌を詠んでいる。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のあたたかさ
通るたび「本日限り」のバーゲンをしている店の赤いブラウス
愛人でいいのとうたう歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う
「おまえオレに言いたいことがあるだろう」決めつけられてそんな気もする
その日から生き方変えたという君のその日の記憶吾いは見えない
会うまでの時間たっぷり浴びたくて各駅停車で新宿に行く