コクトー詩集 – ジャン・コクトー

詩の理解がまずいのか、翻訳の詩に違和感を感じるのか。いまひとつ心踊るものに出会えなかったが、ひとつだけ「さとり」という詩は良い詩だった。
日本の詩人の作品を読んでみよう。

朝のマルセーユ

フランスは、昔の同僚が広告賞に参加するということで、アムステルダムだかドイツのどこかの街からバスでカンヌに入ったように記憶している。そのあとニース(海沿いにカモメがたくさん飛んでいたのを覚えている)、マルセイユと移動した。マルセイユはヨットがたくさん止まる港があり、そこから階段を登ると列車の駅があったはずだ。駅でタバコを吸いながら持っていたラジオを聞いていると、なんとTAKESHI KITANOの声が聞こえてきて、電波が悪かったが確かにビートたけしがフランスのラジオ番組で話をしていて、高揚した。

黒奴(くろんぼ)

黒に奴でくろんぼと読ますんだから、今のpolitical correctness時代には強い言葉なのだろうか。

さとり
自分に不実をしてまでも
惚れたりするのはばからしい
それよりいっそ はいろうよ
さあ、はいろうよ、この見世(みせ)へ
ここなら正気をたがわずに
誰にも恋が出来るんだ

これが唯一

グレコ

別の詩のタイトルにも「ピカソに捧げるオード」だとか詩の中に「野獣(フォーブ)派と立体派(キュビスト)の間でというような一節が出てくるのだから、このグレコはエル・グレコのことであろう。コクトーは絵も書いていたようで、この表紙の絵はコクトーが描いたもの。

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