世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」- 山口 周

この本は僕のような人間には勇気を与えてくれると思う。論理に弱く、自分の感覚や完成には自信があるような人。僕らは、感覚を引き続き磨き上げながら、論理的思考も鍛えていけば、世間との大事な強い接点をつくりあげていくことができるはずだ。
企業活動というのは極めて多岐にわたる複雑な要素によって構成される全体的システムであり、従って経営の健全性は、必ずしもこのような「計測可能な指標」だけによって計れるわけではありませんし、そもそも、計られるべきではないでしょうl
高い視座でビジョンを持つことと、日常の些事に煩わされることは決して矛盾するわけではありません。自分たちが生を営んでいるこの世界はロクでもないものだということを知りつつ格闘しながら、それをどのようにしてより良いものに変えていけるかを、あきらめずに考え続けること、希望を失わないことが大事です。
絵を描くことはリーダーに求められる様々な認識能力を高めることがわかっており、実際に自ら芸術的な趣味を実践しているという人ほど、知的パフォーマンスが高いという統計結果もある
どこの統計結果かは知らないが、そうであると嬉しい。
一言で言えば「エッセンスをすくいとって、後は切り捨てる」ということです。そのエッセンスを視覚的に表現すればデザインになり、そのエッセンスを文章で表現すればコピーになり、そのエッセンスを経営の文脈で表現すればビジョンや戦略ということになります。
なにをしないのか決めるのは、なにをするのか決めるのと同じくらい大事だ。会社についてもそうだし、製品についてもそうだ。 -スティーブ・ジョブズ
美しい手を指す、美しさを目指すことが、結果として正しい手を指すことにつながると思う。正しい手を指すためにどうするかではなく、美しい手を指すことを目指せば、正しい手になるだろうと考えています。このアプローチのほうが早いような気がします。 -羽生善治
会社を始める頃に抱いていた僕の考えはあながち間違っていたわけではない。日々仕事をしていると、競争意識やこなさなければいけない仕事などがあるが、そういうことに押しつぶされずに自分の想いを進めていかなければならない。
「偏差値は高いが美意識は低い」という人たち

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