その昔「半落ち」という小説を読んだが、おもしろく感じられずにそれ以来、東野圭吾氏の作品は読んでいなかったが、トッキンマッシュ及び墓場のラジオのパーソナリティーしぶちゃんが「白夜行」をやけにおすすめしていたので、いつもの古本屋へ。
確かに面白くてなかなか分厚い文庫本であったが、久しぶりに寝る間を惜しんで読み続けた。しかし私の敬愛する村上龍氏の作品と大きく違う所は、文中に何か心に書き留めておきたい台詞や語りがないということ。物語の先はどんどんと知りたくなるが、心が打たれることはなかった。これもずいぶん昔になるが、スウェーデンかどこかの小説「ミレニアム」と同じような読み方をしたし、読後感を持った。映画で言えばミッション・インポッシブルのようなド派手なアクションで、疲れているときなんかはこういった映画を好んで観ている。